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太陽光VS原発 2011 8月13日

原発.jpg太陽光発電.bmp「太陽光発電は原発の代わりになるか?」などというもつともらしい議論が、原発事故以来喧しい。これはトルストイと芥川龍之介はどちらが偉大か?という議論に似て、およそ前向きな議論とは思えない。
原発は、地球温暖化対策のエースと認識され、地震→福島原発の事故までは、CO2削減の為増設が推進され、高速増殖炉「もんじゅ」だのプルサーマル計画た゜のが悉く頓挫し、莫大な国家予算と時間を浪費してしまっているにも拘らず、尚次世代の発電施設のエースとして認識されていた。
所が、今回の事故をきっかけとして、今まで臭いものには蓋をしてきた、その蓋が一気に外れてしまい、その臭い実態が衆目の元に晒される事態となった。
CO2は削減できるけれど、放射能汚染はどうするの?使用済核燃料はこのままでは処理できないまま5年も経つと各原発で溢れて来てどうにも隠しようが無くなりますよ。一体どうしようとしていたのでしょうか?所轄の経産省のお役人、担当大臣以下はどうしようとしていたのでしょう?余りに、余りにも無責任過ぎやしませんか?
電気はコンセントを繋げば得れるもの、スイッチを押せば電気は点くものと当たり前のように思っていた我々が如何に危ない橋を渡っていたかを今こそ知るべきなのです。
電気に関する好い加減なデータの一つに、原発のコストと発電シェアがあります。本当にこんないい加減なデータを論理展開の根幹に於いて話を進める馬鹿さ加減、良い加減さ、あるいは狡さが信じられない。原発のコストは4.8〜6.2(円/kwh)太陽光は46円/kwh・・・経産省・エネルギー白書2008年より 平気でこの数字が独り歩きしている。これは、原発の闇雲推進派による都合の良いデータ捏造が・・・と言って悪ければ、データの作為的運用が見え隠れしている。
様々な利権構造への癒着がこうしたゆがみを生んで、闇雲に原発を推進しようとする。福島原発一基分の電力を得ようと思ったら東京山手線の内側を全て太陽光パネルで敷き詰める面積が必要だ・・・こういう論理展開をする輩に、日本の未来を語る資格はない。
自然な再生エネルギーはともかく安全で、未来に負の遺産を残すものではない。CO2も放射能も何もない。例えばプルサーマル計画に使った2兆2千億円を、もんじゅに使った1兆円(この金額は一部でしかないと思います)を自然再生エネルギーに使っていたとしたら、今の日本は変わっていた筈。