秀逸な意見が目に留まった。NPO法人「市民ソーラー・宮崎」の中川修治氏がかなり以前(3.11で急に言い出した俄自然エネルギー推進者とは年季の入り方が違います)から自然
エネルギー推進運動に携わってこられた方のようです。
折に触れ彼の提言をご披露したいと思います。
彼の人となり、思想的背景等々何も存じ上げないものの、ご意見は真っ当で革新的且つ
科学的であると判断しています。
是非「太陽光発電生産性と」政策的問題点についての記述ご覧ください。
太陽光発電の生産量を調べてみたら、何と今年は国内生産力は年産300万kWを越える事が確実だと分かった。驚いた。これには、私の住む宮崎県国富町に新たに稼働したCIS型太陽電池の1GW近い設備も含まれる。ただ、此れまでと同様できちんとした政策が実施されないなら、ここで生み出される太陽電池の大半が海外へ輸出されてしまう。※現在の買い取り価格は、この4月以降に設置されたものは42円10年間。また、この4月までに設置されているものは一昨年の11月以降10年間48円での余剰電力の買い取りが保証されている。 ただ、補助金無しで計算すると、この金額では全量買い取りでも15年間買い取り価格が保証されねば投資資金は回収されない計算で、一般国民は財布から一方的に金を抜かれていろと言う事らしい。JPEA太陽光発電協会という業界団体のHPでどれほどの太陽光発電設備が日本に導入されたかを知る事が出来る。日本における太陽電池出荷量の推移http://www.jpea.gr.jp/pdf/qlg2010.pdf2010年度の第3四半期まではhttp://www.jpea.gr.jp/pdf/qlg_cy.pdf この二つから分かるのは、JPEAのhttp://www.jpea.gr.jp/04doc01.html のグラフから読み取れるのは、如何にこの国の政府=経済産業省が太陽光発電の普及を政策的に妨害したかである。また、家庭用の太陽光発電の地区別設置量などについては新エネ財団が補助金を出していた事もあり、数字を抑えている。http://www.solar.nef.or.jp/system/html/taiyou_sys081128.pdf で180万kWの総設備容量になっているのが分かる。ただ、過去に生産された太陽電池が輸出されず国内設置されていれば、総容量はこの3倍程度600万kW程度にはなっていたであろうことが過去の出荷量の数値から分かる。2010年度末までに、政策が失敗せず、国内設置されていれば、今回の震災で慌てふためいて計画停電などやる必要などなかった筈だ。さて2010年の出荷量の数字を見れば、国内での太陽光発電の生産能力は今年度は300万kWを越える事は分かる。勿論、これが国内設置されても100%稼働する事は無いが、それでも夏の暑い時期でも70%程度の総出力は確保できる。十分エアコン需要などによって必要になる設備容量分は確保されるだろう。これが毎年、国内設置され生産量も100万kWずつでも増えて行けば、10年後には年産1000万kW、総設備容量は5000万キロワットを超える ほどになって、昼間の電力生産の4分の1程度ぐらいは賄えるようになる。 勿論、原発は全部止めても何ら困ることはない。さて、この夏に節電を強要される様な事態を招いたのは、偏に経済産業省の原発優先既得権益温存方針にあった事は 間違いない。特に新エネ特措法が通った2001年以降で特に分かり易い補助金が無くなって以降の普及量の落ち込みが、この時期に全量買い取り固定価格支援制度が整備されたドイツスペインなどの各国の飛躍的普及量の伸びと比べると大きい。勿論、一般家庭向けに商品として売り出された1994年の価格の3分の1近くまで落ちていたのだから、補助金なんてのは無くても普通の商品ならここまで価格が下がれば売れない訳ではない。ただ、この価格では投入費用が回収できなきない、元が取れるとは思えていなかったらしく爆発的に普及すると言う事は無かった。電力会社の都合で夜間電力を安く設定し、昼間が高い時間帯別契約とオール電化などを組み合わせて初めてちょっとお得と言う風に見える粉飾を施して業界が結託して経済産業省の方針に従って売っていたのである。この間に、皆さんご存じのように、ドイツではQセルが、米国ではファーストソーラーが、中国ではサンテックなどがそれぞれ伸びて日本は追いぬかれてしまった。この人たちは太陽電池と言うものがどういう社会的な意義を持っている事に気が付いていないのだ。まあ、太陽電池を作って売るのはパソコンやテレビを作って売るのと同じなのだ。ただ、此れが運用されて生み出される電力が決定的に此れまでのモノとは違うと言う事なのだ(が、この「きれいな電気」の発電事業者が余った電気を買ってもらっているとか自分たちだけきれいな電気を使っているとかという旧来のエゴイスティックな、ある意味、原発推進派の金もうけ主義者と同じ土俵に乗ってしまっているのだから困るわねぇ)ただ大事なのは太陽電池の生産量ではなく、それによって生み出される電力の筈だ。だから、設置量が問題なのだ。さて、今年もこのままでは総生産量300万キロワットの半分以上が海外へと出て行くだろう。それは補助金によるマーケットの縮小が問題なのだ。予算で縛られマーケットサイズが大きくならないのだ。これを全量の固定価格買い取り制度に変更すれば、マーケットが予算で縛られる事は無くなる。但し、ここで42円などと言う価格予告はむしろ製品価格の低下を止めてしまう惧れさえある。この価格水準は競争が働く様に制度設計するべきなのだ。つまり、設置時期の前後3カ月の販売価格から計算される加重平均値で出されるモデル販売価格で決まる発電原価に設置地域毎に日射量に応じて補正された固定価格とされるべきだろう。また、支払いは地域の資源なので地域経済に貢献させる為に、その当該設備が設置される地域の経済団体がその地域の痴呆自治体と共同で運用する地域商品券で 支払われるものとしたい。これによって地域外資本の富の収奪がある程度抑制されるだろう。今回、全量買い取りが再生可能エネルギーで進められると言うが、この制度枠組みは、国策原発を第一とする既得権益層が寄って集って普及をコントロールする為に組み上げた法律である。これは廃案にするか早急に担当を経済産業省から外して、新たな枠組みを公開で先ず、太陽光発電で徹底的に制度設計をしてから他の再生可能エネルギーの枠組みを考えるべきだと思う。因みに、今回の東電の事故の状況を見るに、電力事業が地域独占で総ての費用を一方的に消費者に押し付ける競争の働かない不透明な業界である事が分かったので、発送電の分離を先ず行い適正な社会的費用の可視化を行いつつ、正しい費用分担と適正な自然エネルギーの設備導入量が議論できるようにしたいものである。どう適正な資源配分を行いつつ、公平で公正な負担によって未来の世代に借金の残さない合理的な制度設計が行えるのか、私達の知恵が問われている。【以下署名】-------------------------------------------------------------自然エネルギーは太陽のエネルギーのフローを人間の文明圏に導入する事で、云わば農業と同じ第一次産業なんです。【きれいな電気が汚い電気と同じ値段は、やっぱ、おかしいでしょ・・・】 『太陽光発電』って? それは、個人の屋根の上にあっても牛小屋の屋根にあっても、 社会のピーク電力供給をささえる屋根の上の クラインガルテン ~ 『風力発電』?って それは変動するけど社会のベース電源と認識されるべきもの ~ で、「市民共同発電所」てのは、市民が直接、お金を出す ほんまもんのあるべき「公共事業」なんです。 -------------------------------------------------------------中川修治 Eメール ngndip@yahoo.co.jp (返事はこちらにお願いします)携帯 090-9409-2160 自然エネルギーを無理なくみんながつかえる社会の仕組み作りを目指す「太陽光・風力発電トラスト」のホームページ http://trust.watsystems.net「市民の、市民による、市民の為の共同発電所」設置プロジェクトhttp://trust.watsystems.net/ploject.htmlhttp://trust.watsystems.net/panhu2.html(詳しい説明)最新プロジェクト 「宮崎市民共同発電所」プロジェクト http://trust.watsystems.net/miyazaki-npo1.html アーヘンモデルの紹介(動画です)http://alenjp.org/sh/ahen/nso.htm結構、頻繁に内容の更新してます。でも、何処を更新したかは分かりません。で、ご覧のページは必ず、RELOAD して下さいね。 (個人ページ)は http://ha2.seikyou.ne.jp/home/ng-nd/(偶には見て・・・)トヨタのヴィッツのモニターキャンペーンに当選し1年間モニターしました。。(で、エコ・ヴィッツ日誌なるファイルをUPしてます)現在はプリウスに変 わりました。http://trust.watsystems.net/saga/eco-vits.html いまやりたいのは 本来のあるべき情報共有化を目指した ウェブ上での環境放送局 デジタル・パブリック・チャンネル http://blog.livedoor.jp/ngnd/【参考ビデオ情報】市民共同発電所始まる 1994年8月 http://video.google.com/videoplay?docid=6045472405981169674COP3京都会議まえに発電開始した市民共同発電所 1997年6月 http://video.google.com/videoplay?docid=8626589600186974692001年、アーヘンモデルの紹介 http://video.google.com/videoplay?docid=-70270512795816665362003年 佐賀市民共同発電所 発電開始 http://video.google.com/videoplay?docid=7386658840012225003経年劣化でそろそろ問題多発(壊れるインバーター問題) http://video.google.com/videoplay?docid=2719113691588827002