太陽光・ソーラーパネルの取付の流れ

井先生インタビュー

インタビュー  導入のきっかけは、妻が「決めた」と言ったからです。 それまでの私は、太陽光発電の知識も興味も無く、ただ"初期投資が高いらしい"位の印象しかありませんでした。
 その後導入してからは、太陽光発電に対する考え方が一変しました。 2つのポイントがあり、1つは、あの「表示モニター」の存在です。 リアルタイムに今現在の消費電力・発電(売電)電力が分かり、その日のその時間までの消費電力・発電電力の総量が分かります。
これをたびたび見ることで電気エネルギーに対する意識変革がおきました。 つまり「発電」の前にまず「節電・省エネ」思考になりました。 インタビュー これまで、いかにムダに電力を浪費していたかを思い知らされました。 以来自宅の消費電力が半減しました。 こまめに電源を切ったり、100Wと60Wの電球を12Wおよび6WのLED電球に変えたりする行動に結び付けられました。
今年3月の売電は44,208円。使用料は1万5千円弱(1年前は3万円)でした。このペースでいけば、5年で元が取り戻せそうです。 あのモニターのおかげで費電力が半分になったのです。 まだまだ努力をかさねてさらに減らしていけそうです。
 発電に関して、"真冬は期待できないだろう"と思っていたのですがこれも間違いでした。 上田は降水量が少ないせいか、冬でも発電が消費電力を大きく上まわっていました。 雪が積もればゼロですが、くもりや小雨でもしっかり発電しているのには驚かされました。
もう一つのポイントは、東日本大震災以来、原子力の恐ろしさがこんなにひどいものかと思い知らされたことです。 どんなに美辞麗句を並べ立てようが原子力は後世への最大の「負の財産」でしかありません。 地球上の生命に対する極めて危険な存在でしかなく原子爆弾の唯一の被ばく国である日本で、 今また原子力発電所の事故による被ばく災害が生じていること、さらにはこれが存在する限り未来永劫危険が去らないという事実です。
後世の子孫にこのような負の財産を与えてはいけません。 大量生産・大量消費の現代社会で、電力の需要が増え続けるために原子力発電所を作り続ける。 さらには温室ガス低減対策にもなるという理由で輸出産業にと政・官・財が一体となってすすめてきました。 しかし、第4次中東戦争の時のオイルショックの時の消費電力に比べて昨年はその5倍であったということです。 あの当時、深夜のテレビを自粛したり夜のネオンも消したりして国民みんなが節電していました。 それが今や浪費の限りを尽くしています。これでは地球はもちません。
この際、日本を根本から作り変える良い機会かもしれません。
インタビュー その点、太陽光発電は一般庶民がすぐに利用できるもっとも身近な再生可能エネルギーの代表ではないでしょうか? ドイツは2050年めざして、すべてを自然再生エネルギーに変えるということを国策として進めています。 日本でも震災を受けた地域に可能な限り、ソーラー、風力、地熱、波動などの自然再生可能エネルギーを投入するモデル地区にして、 復興に際して未来の町づくりのモデルとして国家戦略としてやって欲しいものです。 それが世界をリードするような新日本再生につながるのではないでしょうか。
一つの小さなモニターが太陽光発電に興味の無かった私の意識を180度変えました。 これから各ご家庭が、一軒一軒太陽光発電を導入しようとしていく試みが積み重なって国民の意識も変わっていき、 省エネ意識と後世に負荷をかけない自然再生可能エネルギーの普及に結び付いていくでしょう。
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