東日本大震災による福島原発の大トラブルは、大袈裟にいえば全世界の注目を集めている。まだまだそのトラブルが完全終息を迎えていない時に、「原子力発電の危険性等」について、素人の私が無責任に論評する事は、徒に人心を騒乱するのみで、しかもフェアではないとおもうため、控えさせて頂く。
ただ、原子力発電を取り巻く現状報告はしておくべきと考えるため、本ブログでも触れておく事とする。
大震災の被害にあわれた方々、35万人に及ぶ避難生活をされておられる方々に衷心よりお見舞い申し上げたい。また自らの危険を顧みず、原発の鎮火に全力を傾注されておられる方々に応援のエールを送りたい。
日本の電源別の発電電力シェアは以下の通り(2006年度実績)
原子力30.6% 天然ガス25.6% 石炭24.5% 石油7.8% 水力9.1% その他2.2% となっている。
昨今のトレンドでは、原子力が下降気味、石炭が急増、その他(風力、太陽光倍増)といった状況になっている。世界的に見ても、国によりかなり事情が違っていて一概には言えない。その総量も大きく異なる為、それぞれのシェアを論じた所で一方的なためあまり意味はないように思えるものの、脱原子力の動きは各国とも顕著で、その代替エネルギーの確保に必死で取り組んでいると言える。
ただ残念ながら、我が国と中国が石炭による火力発電が突出して増加している(中国は、太陽光発電の国別シェアは世界一)
大地震の後の大混乱で、東京、東北各電力会社は計画停電という措置を行わざるをえなかった。福島原発の大トラブルで、今自然再生エネルギーが改めて注目されているものの、本ブログで、鬼の首を取ったように「原発のリスク」について述べるのは、混乱に拍車をかけるだけで有益でないと考える。その中でNIKKEIプラス1にて、改めて"節電"について特集を組むのは、何とも爽やかで、日経新聞久々のヒットと言いたいと思う。
少しばかり長くなるが、その一部をご紹介致したい。「お役に立つ節電情報」です。
・・・(前略)時間帯により電力使用量は異なる。東京電力によると春先にピークとなるのは午後6〜7時ごろ。「明かりをつけ、同時に暖房を入れる人が多いため」という。夕食準備の時間帯でもあるため、調理に電気炊飯器や電子レンジ、IHクッキングヒーターを使う人はその分も加わる。すぐにできることは、不必要な明かりをこまめに消すこと。白熱球を使っている場合は、蛍光灯やLEDに替えると消費電力を大幅に減らせる。電気カーペットやエアコンなど電気を使う暖房器具も極力使わず、使う場合もピークを避け、服を着込んで設定温度を18度以下など低めにすることが大切。厚手のカーテンを使う、ドアを閉めるなど暖気が逃げない工夫も有効。
その際、夕食を家族みんなでとり、今で一緒に過ごす時間を増やすのも一つの方法。個室で明かりをつける機会が減るとともに、人体から出る熱で暖かくなり、節電につながる。調理でも電気を使わないようににする。例えば、ご飯はガスコンロと鍋を使って炊ける。冷めてもおいしい料理を作るのも良い。ただ都市ガスの場合は、停電時には必要以上に使わないように気をつけたい。日本ガス協会では、病院などが非常用発電に都市ガスを使っており、停電中は不要不急の都市ガス使用を控えるよう求めている。家電の待機電力を低くすることも大切。電気ポットや温水洗浄便座など必需品でない熱器具の使用は控えたい。ハードディスクレコーダーも必要のない場合は電源プラグを抜いておけば使用電力を減らせる。間接的に節電につながるのが節水。下水の処理に多くの電力を使うためで、東京都下水道局などが節水を呼び掛けている。・・・
3/4 ISEP(環境エネルギー政策研究所)10周年記念シンポジウムが憲政記念館にて開催されると聞き、エコEXPOのも見学の予定で上京予定があり、日程が調整でき参加した。 パネルディスカッションとも言うべきスタイルであったが、パネラーが多士済々、どの方もお一人でも十分2〜3時間は魅力ある講演をされるであろうと思われる方々で、第1部、第2部構成であったが、3時間半はあっという間に過ぎた。
主催者であるISEP飯田哲也所長を謂わば幹事に、第1部はこれまでの10年を振り返る、第2部がこれからの100年を展望する構成で、1部と2部の間に若干ISEPの活動報告が挿入されていた。
第1部パネラー、井田徹治氏(共同通信社編集委員)大野輝之氏(東京都環境局長)大林ミカ氏(元ISEP副所長)河口真理子氏(大和総研 経営戦略研究所 主任研究員・社会的責任投資フォーラム代表幹事)鈴木亨氏(北海道グリーンファンド事務局長)西尾漠氏(原子力資料情報室共同代表)長谷川公一氏(東北大教授)、第2部のパネラー、植田彰氏(京都大学大学院教授)鎌仲ひとみ氏(映画監督)小林光氏(環境省上席参与・前環境省事務次官)竹村真一氏(京都造形芸術大学教授)宮台信司氏(首都大学東京教授)という錚々たる面々なのでありました。
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